純文学小説投稿サイト jyunbun 投稿小説番号292 『僕の記憶と精神病院』 第1章 自分 俺は自分が誰だかわからない。あぁ、お腹がすいた。うすい緑色のつなぎを着た人に向かって俺はいつものように叫ぶ。「あ゛あぁぁあああ゛ぁぁぁ・・・。うぐぁあああああああああああーーーー!!!」 そいつは近寄ってきて、トングで俺の頭を叩く。俺はいつものようにオリの中を走り回る。そして一暴れして寝るのだ。 第2章 僕の疲れ 僕は、平凡に暮らしている、ごく一般的なサラリーマンだ。 しかし、僕にも転機が来るような気がする。そう、僕は課長になる!僕は喜ぶと同時に、最近の頑張りのせいか疲れが溜まっている。無理して体を壊したら、元も子もないなぁ。子供にも迷惑かけてしまう。でも、僕は不眠症にも悩まされている。妻に相談したら、「今度新しい病院が出来るらしいのよ。なんでも、最新の治療が受けられるんだって!寝れないなら、相談するべきよ。」と言ってきた。しかし、病院にいくなんて大げさだな。と思っていた。しかし、不眠症は悪化していき、ついには会議の途中で寝てしまうという、大失態を招いてしまった。僕はこのままでは課長どころかもっと大変な事になってしまう。僕はあせって病院へ行くことにした。 第3章 病院で 僕は、臨時の休みをとり、病院へと出向いた。新しいだけあって、とても立派な外見と清潔な内装が施されていた。僕は少しばかり見とれていたが、用を思い出し急いで受付へと駆け寄った。 案の定、前の患者の応対をしていた。「・・・次の方」やっと順番がきた。 すかさず僕は、「あの、眠れないのですが、精神科はどちらになりますか?」僕の本音である、一言が飛び出した。 すると一瞬の笑みを浮かべ、案内された。 「結構長いんだなぁ。」僕は思わず驚いていたが、精神科のドクターと思われる人がやって来て僕たちと合流し、その受付係は受付へと戻っていった。 ドクターの後に付いていくと、治療器具と思われる機械を見せてくれた。 「脳は電気によって操られてることはご存知ですね?この電極を頭につけて、電流のショックを与えることで、あなたの不眠症もなくなるでしょう。何の心配も要りません。」 「へぇ、世の中便利になりましたねぇ」関心していると、ドクターが腕時計をみて、「そろそろ、手術に掛かりましょうかね?」と促した。僕は急ぐあまり、一発返事で、手術を施すことになった。なんだか、少し変わった担架だなと思ったが、何のためらいも無く、そのベットへと寝そべった。 「少し動くこともあり、危険なので、ベルトで固定させていただきます。」ナースが言う。 そして、すぐさま電極が取り付けられた。 ドクターは笑いながら何かを話している。 そろそろだろうと思ったとき、ドクターが来て何のためらいもなく電源を入れ、電流を流したのだ。 僕は激痛をこらえた。 「うぅっぐゎああああああっ!!!」 「やめろぉ、僕が言ってるんだ、、、俺が言ってるんだぁあああああああ!!!!!」  「このーっきごぇないのがぁ!?」 「うあああああああわぅぁああ!!!」 ・・・。 「どうやら手術が終わったようだな。許さねぇぞ俺を怒らせやがってぇぇ!!テメェラアア!」 しかし、すぐに気を失った。 俺は地下のオリに入れられた。よくわからない数字やアルファベットか何かが並んでいる。 「B12F・・・?」なんだか無性に腹が立つ形だ。オリに手をかけて揺らす。そして叫ぶ。「ぎゃああぁあぐぉおおっぅうううう!!!」男が来たので唾を吐いてやったらホウキでメタメタに殴られた。そして、オリの中を今日も走り、眠るのだ。 あとがき 231の順番で読み返すと、わかりやすいと思いますが、不眠症に悩ませれた僕がある手術を施されておかしくなってしまう話です。 地下牢に入れられたんでしょうね。この病院の。
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